むし歯も歯周病も、歯を失う原因になる怖い病気です。
しかし、それらは未然に防ぐことのできる病気でもあるのです。
歯の定期健診、定期的なクリーニングを受けることが当たり前になれば、むし歯や歯周病で悩むことが少なくなるでしょう。

現在そして未来のお口の健康は、予防歯科がキーポイントになっていると言えます。むし歯や歯周病に「なってから」ではなく「ならないように」するのが予防歯科の役割です。

予防歯科とは

予防歯科とは、むし歯や歯周病の予防を目的とした診療科です。
医療の役割が「治療」から「予防」に変わってきた欧米では、歯科医療においても予防歯科が浸透しています。
「歯が痛くなってから歯科医院へ行く」ことが多い日本に対し、「むし歯や歯周病にならないよう、定期的にプロのケアを受けるために普段から歯科医院へ行く」というのが北欧(特にスウェーデン)の考え方です。

予防に対する意識の違い

欧米諸国では、歯の定期検診、定期的なクリーニングを行うことは一般的で、多くの人が歯の大切さを認識しています。
その結果、80歳のときに残っている歯の本数は、日本では平均9.8本(平成17年厚生労働省調査)に対し、北欧では15~20本と歴然と数字であらわれています。
(最新データ⇒平成29年6月の最新データでは、日本でも80歳で20本以上残っている人の割合が、ついに50%を超えた(51.2%)そうです。2022年達成目標でしたが2017年に達成しました。厚労省発表平成28年10月調査結果)

口腔環境は全身の健康のバロメーター

動物は歯がなくなると死んでしまう、という話を聞いたことはありますでしょうか。
人間も年齢を重ねても元気な人は、歯が健康である場合が多いのです。
また、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病、そのほか、心臓病の一種である感染性心内膜炎、心筋梗塞そして脳梗塞など命にかかわる病気の原因の一つは、口の中の歯周病菌が血流に乗って全身を回るからではないか、ということも最近分かってきました。
さらに、重度ドライマウス、歯ぐきからの出血は、単なる口の中の病気というより、全身の病気がひとつの症状として口に出ている、と言えるかもしれません。
口腔内の健康は、体全体の健康のバロメーターとも言えます。
まさに口の中の健康維持こそ、身体全体の健康につながると言えます。

予防処置について

当院では、以下に挙げるような予防処置を実施しております。

予防型歯面清掃クリーニング

担当歯科衛生士制で、予防型歯面清掃クリーニングを実施しております。「毎回、違う衛生士さんが担当するので緊張する」という方も安心して予防処置を受けることができます。
また、歯ブラシによるブラッシングでは落とすことのできないステインやバイオフィルム、歯石などもきれいに取り除くことが可能です。
3ヶ月に1度くらいのペースで、責任を持って、お口の中のケアをさせていただきます。

フッ素塗布

高濃度のフッ素が配合されたジェルを歯面に塗布します。
歯の再石灰化が促され、むし歯予防につながります。フッ素のむし歯予防効果は科学的にも証明されていますので、積極的に活用していきましょう。

ブラッシング指導

お一人おひとりに最適といえるブラッシング法をご提案します。
当院が提供するプロフェッショナルケアだけでなく、ご自宅で行うセルフケアも充実させることで、むし歯や歯周病の予防効果がさらに高まります。

診療時間

PAGE TOP